研究の合間に、テレビで彼の勇姿を見られれば、それだけで幸せだと思う。
もっとも、ブラウン管を通すより、傍で見た方が、キミの瞳が誰よりも輝いているのが分かるのだけれど、贅沢は言ってはいけない。
僕は、舞台を降りたのだから。
もう、傍にいないのだから。
彼に自分を追いかけてもらう?
とっくの昔に、彼と自分は違う道を歩んでいたのに。そんな簡単なことに、僕は気づけなかった。
だから、僕は遠くでキミを応援するよ。
この想いは、大切な思い出だ。心の奥にそっと閉じ込めておこう。
この想いは、立ち止まりそうになる時、きっと僕を導いてくれるだろう。だって、キミはずっとそうして僕を導いてくれていたから。
本当に、偶然だった。
野外研究の途中で立ち寄ったポケモンセンターで、キミの名前を聞いた。
完