探検隊 1.5




「あー、つっかれた!温泉行きたい!!ここ寒い!!」
「あと帰るだけじゃない、我慢しなさいよ。けど、ふぶきのしまの救助は大変よね。アタシは相性抜群だからいいけど……、大丈夫?顔色良くないわよ?」
「……ぇ?あぁ、うん。大丈夫だよ」
「おいおい、ここで気ィ抜いてると危ないぜ。…のことが気になるのは分かるけどさ、今はがリーダーなんだぜ?しっかりしてくれよな!」

今日の依頼、ふぶきのしまの救助要請×3。
現れるポケモンはレベルが高い上、罠ありモンスターハウスあり加えて天気が著しく変わったり、と難易度は星5つ以上。

トレジャーバッグの中身はばっちり、チームは炎・電気・草ポケモンで構成、と準備満タンで出発したから、瀕死になることなく無事救助を終えられたけれど。

…うん、やっぱり連れてこなくてよかった。
一番信頼してるのはもちろんだけど、危険な目に合わせたいわけじゃないんだ。
……そりゃ、一緒に探検隊やって、ってお願いしたのはぼくだけどさ。あの時は探検隊になりたくてしょうがなくて、けど勇気が湧かなくて……本当にには感謝してる。それに、ぼくは…

「…痛っ!何するんだよ!?」
「景気づけだ。しけた顔すんな」

物思いに耽っていたら、どんっ、と思いきり背中を叩かれた。
涙目になりながら睨みつけると(本当に痛かった)、ちょっとは元気出たか?と笑われた。
……慰めてくれるなら、もっと優しくしてくれてもいいのに!!

「じゃあ、アタシたちはここでお別れね。、今日も楽しかったわ。また探検に行くときは誘ってちょうだい」
「次は暖かいところがいいなぁ。またね!」
「じゃあな。寄り道しないで早く帰れよ、おまえのこと待ってる子がいるんだろ?」
「うるさいよ!…ごほんっ。三人とも、今日はありがとう。またよろしくね」








「……幸せなんて、人それぞれよ。みんなが満足できなきゃハッピーエンドにならないわけじゃないの」
「何か言ったか?」
「ただの独り言よ」

 

2010.08.16. up.

NEXT TOP

Image by web*citron  Designed by 天奇屋